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マンガヘンレキ

昔読んだマンガの記憶をかき集めた、思い出ブログです。

トラウマ その2 わたなべまさこ作品

楳図かずおの「洗礼」と同様に、わたなべまさこ作品もまた私のトラウマだったりする。
でも、どこの雑誌で読んだのか、記憶が定かでないのよね。
調べてみたら、色々な雑誌で活躍されていたようで、益々わからなくなってしまった。
けど、私が買ってた頃の週刊少女コミックで連載をされていたようなのでので、この記事は一応「少コミ」カテゴリーに入れることとします。


時期的に、楳図かずおの「洗礼」が終わった後になるのかな?
当時の少女漫画誌はホラー枠というものがあったのだろうか、謎だぁ。
といっても、わたなべまさこ作品をホラーというジャンルに入れてもいいものか、ちょっと悩んだりもする。
怖さの質がちょっと違うから。
絵柄もね、楳図かずおの美少女とはまたタイプの違う美少女なのよね。
あちらは体温高めで、こちらは低め、みたいな感じで。


私が強烈に覚えているのは、シャム双生児の女の子の話。
丁度わき腹辺りでつながってるの。
それで、とうとう分離手術に踏み切るんだけど、片方の女の子は残念ながら命を落としてしまう。
生き残った方の女の子のわき腹には手術痕。
それがやがて死んだ方の子の顔をかたどり始め……。
という話。


当時、この漫画が怖くて怖くて……。
そんなとき、私は道で派手に転んでしまって(まだ家の周りに砂利道が残っていた時代)、膝小僧を思いっきり擦りむいちゃったの。
その傷が、なんだか顔に見えてきて……。
見なきゃいいのに、じっと見ちゃうから、余計にね。
これが私のトラウマ。


あと、これもタイトルを覚えてないんだけど、恐竜の時代にタイムスリップしちゃう話があった筈。
扉絵で、でっかな恐竜が人間の生首でボール遊びしてるの。
あー、今思い出しても恐ろしいわぁ。

ちょっとエッチでドキドキした弓月光作品

我が家が「りぼん」を買うようになったのは私が小学校高学年頃だから、私が弓月光を知ったのもその頃だと思ってた。
けど、調べてわかったんだけど、弓月光は「週刊マーガレット」でも描いていたらしい。
ということは、「週刊マーガレット」を買っていた小学校の低学年頃に、私は弓月光作品と出会ってたことになる。

勘違いしてた理由は、実家に私が買った弓月光の「ナオミあ・ら・かると」という単行本があったから。

これは、りぼんのレーベルのものだったから、てっきりその頃に買ったんだと思い込んでしまってたんだなぁ。

前にも書いた通り、私は単行本をコレクション目的で買うのではなく、雑誌で気に入ったマンガ家の過去作を漁るために単行本を買うという子供だったから、きっとマーガレットで弓月光を好きになって、それで既刊本を探して買ってきたんだろう。
当時、マーガレットで連載してたのは「エリート狂走曲」だったみたい。
確かに、薄っすら覚えがある。
けど、何度も読み返せる単行本と違って、雑誌はすぐに捨ててしまうから、結果、「ナオミあ・ら・かると」の方が強く記憶に残ってしまうのかも。
まぁ「ナオミあ・ら・かると」は内容的にかなりインパクトがあったから、印象に残ってるというのもあると思う。
だって、音楽が鳴ると、どこでもストリップを始めちゃう女の子の話だよ?
少女向けの話でそんなのアリ? と思うでしょ。
そういえば、曲が鳴り始めるとストリップを始めちゃうってパターンは、永井豪でも見た覚えがある。
当時は裸を見せること自体が、最高にエロいことだったんだろうなぁ。
今じゃ、AVとか、もっと過激なものがいっぱいあるからねぇ……。


それはともかく、当時の私は弓月光作品の、このちょっとエッチなところが大好きだった。
絵も可愛いんだけど、唇が肉感的で、なんというか蠱惑的なのよね。
笑った口の奥で舌がチラッと覗いてたりするところも、何とも言えず色っぽいのよ。


弓月作品で、ひとつ、強烈に覚えてるエピソードがある。
男の子と女の子の手と手が接着剤か何かでくっついちゃうの。
その状態でお風呂に入らなくちゃいけなくて、
どうしたらいいのか困ってると、ちょうどいい具合に湯気がモクモクになってきて、
これなら裸を見られないわね、と油断してたら、
そのモクモクが徐々に消えてきて、
キャー、見られちゃう!
ってなるんだけど、
これ、何の話だろう。
「ナオミあ・ら・かると」じゃないことは確か。
「ボクの初体験」だったのか「エリート狂走曲」だったのか。
とにかく、弓月光作品のこういうドキドキ感が楽しかった。


80年代かな? 弓月光が青年誌に移行しちゃったのは。
あだち充が少年誌に行ってしまった時は驚いたけど、弓月光がそっちに行ったことへの驚きはなかった。
だって、やっぱりそっちの方がしっくりくるもの。

私が週刊マーガレットを買い始めた頃のこと

正式にお小遣いをもらえるようになったのは、小学校に上がってからだったと思う。
お金を手にすると私は、早速姉の真似をして漫画を買うようになった。
なんでも姉の真似をしたかったんだろうなぁ。
姉が週刊少女コミックを買ってるのなら、じゃあ、私は――
という感じで買い始めたのが、週刊マーガレット
(調べたら、今は週刊じゃないんだって。びっくり)
でも、正直に言うと、やっぱり少コミの方が好きだった(←どこまで少コミっ子なんだ……。)


マーガレットの中で一番強烈に覚えているのは、やっぱり「つる姫じゃーっ!」。
頭のてっぺんを剃り上げて、「子連れ狼」の大五郎みたいなお姫様の話。
少コミのギャグマンガ「しあわせさん」と比べると、テンションが高いというか、激しすぎるというか……。
なんかちょっと、ついていけなかった覚えが……。


他に、強烈に覚えてることといえば、「新アタックナンバーワン」が新連載として始まったこと。
アニメ版の「アタックナンバーワン」に慣れ親しんでしまった後だったから、なんか絵が違う……と戸惑ったことを覚えてる。
絵が違うも何も、本家本元、浦野千賀子による連載だったのにね。


それにしても、どうして、あの時期に連載再開だったのか、不思議。
調べてみたら、元々連載してたのは68年~70年まで。
アニメ化は、69年~71年。
私が当時見てた、夕方のアニメは多分、再々々……放送。
その再々……放送での人気の高まりを見て、新連載を決めたのかな。


でも、本当に面白かったもんなぁ。
主人公のこずえに憧れて、絶対、私もバレー部に入るんだと思ってた。
けど、体育で実際にバレーボールをやってみて、私は現実を思い知ることとなる。
まず、普通にレシーブするだけで、手首がビーンと痺れるくらい痛いなんて、私は知らなかった。
こずえ達なんて、手首に太い鎖を巻いて練習してたってのに。
しかも、その状態で男子に思いっきりスパイクを打ってもらってたのよ。
(手首にアザがくっきりついちゃって、それ、なんのプレイ? と聞きたくなるレベル。)
私の場合、他にもサーブが全然相手コートに届かない問題、というのもあり……。
ごく稀に届いても、ネットの際にギリギリ落ちる程度しか飛ばないの。
(だから、かえってレシーブされづらくて、ちょっとみどりの木の葉落としみたいだったりするんだけど。)
と、まあ、そんなわけで、私はこずえにはなれないことを悟ったわけ。


あ、木の葉落としで思い出したけど、アタックナンバーワンには他にもとんでもない必殺技が目白押しだったよね。
たとえば、三位一体攻撃とか。
確か、大阪の高校の技。
三人が同時にわちゃわちゃと跳んで、誰が打つかわからないという。
この高校、ユニフォームが黒でカッコ良かったんだよなぁ。


世界大会になると、ソ連とか出てきて、話は益々面白くなる。
ソ連はセッターが手をクロスにして、トスを上げる時、ぎゅるるっとボールに回転をつけるのよ。
それ、ファウルじゃない? という疑問は置いといて、そのトスからつながるスパイクが強烈なんだよなぁ。
無茶苦茶な技なんだけど、ソ連にはボリショイサーカスがあるから(キリッ)と言われると、つい納得してしまうという(笑)
(今でも、フィギュアスケート見ててロシア勢が強かったりすると、クソッ、サーカス仕込みか! と思ってしまう私。)

 

他にも、アタックでトスを上げたりするのもあったなぁ。
ネットに平行にスパイクを打って、それを又、スパイクするというやつ。
超強力なスパイクには、二段レシーブで対抗するというのもあったなぁ。
あー、懐かしい。


……しまった、いつの間にか、アニメの思い出になってた。
これはマンガの思い出ブログだというのに。
でも、マーガレット自体、アニメと関わりが深いから仕方ない。
ベルサイユのばら」とか「エースをねらえ」とか。
アニメ化も成功した名作が揃ってる。
でも、この2作品はちょっと上の世代のマンガ。
私はどっちもアニメでしか知らない。
と言っても、私が読んでた当時、新アタックナンバーワンの他にどんなマンガが連載されてたのか、いまいち思い出せないんですけどね。


そういや、この前、姉はマーガレットの中じゃ、女子アナ漫画が一番面白かったって言ってたなぁ。
私は全く記憶がないので、マーガレット、女子アナ、で検索してみたら――
ヒットしたのが、「ラブサインはQ」(柴田あや子)。
もうタイトルからして、これだと思う。
女子アナ漫画だなんて、この時代に、既にお仕事ものというジャンルが確立されてたってこと?
当時、この漫画を見て、女子アナに憧れた少女が大勢いたのかな。


この「ラブサインはQ」を手掛かりにして、当時のラインナップを調べてみたら、有名どころの名前が続々と出てきてびっくりした。
有吉京子とか、塩森恵子とか、岩舘真理子とか、弓月光とか。
有吉京子はマーガレットのイメージだけど、残りのお三方は、「りぼん」の人だと思ってた。
勘違いしてたのかなぁ。
「希林館通り」は本当にマーガレットだった?
う~ん、そうだったかなぁ?

 

オサムグッズの思い出

このブログは懐かしのマンガの思い出話に特化したものにしようと始めたのだけれど、
原田治さんがお亡くなりになったと聞いて、OSAMU GOODSについて書かずにはいられなかったので、書くことにします。
すごく好きだったので。


小さい頃はサンリオに夢中で、文房具や小物は全部サンリオ製品だった。
でも、それがとても子供っぽいように思えて、ある時期からサンリオ製品から離れてしまった。
今でこそ、大人が持っても大丈夫な空気があるけれど、高校生くらいになると周りでサンリオグッズを持っている子はいなかったと思う。
(まあ、一周まわって、今ではまたサンリオ大好きに戻ってしまったわけだけど。)
とはいえ、身の回りには可愛いものを置いておきたいわけで。
そんな時に現れたのが、オサムグッズだった。
可愛いんだけど、甘過ぎず、子供っぽくなり過ぎず。
可愛いとおしゃれが両立していた。
どうやって知ったのかな。
ミスタードーナツのノベルティとして、だったかな。
けど、ミスドのポイントは集まったためしがなかった。
だから、キディランドでオサムグッズが売られているのを見て、すぐに買ってしまった。

 

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お茶碗とボウル。
もう30年くらい前の話。
この食器が今も現役って、私、物持ち良過ぎない?
お茶碗の方の和テイストなイラストが可愛くてお気に入り。
でも、これ、本当はフタがついてた筈なんだけど。
普段は使わないから、どこかにしまい込んでしまったみたい。


オサムグッズの公式サイトに

『治さんとはもうお会いすることはできませんが、オサムグッズのキャラクターたちは、いつまでも皆さまの元で活き活きと輝きを失うことはないでしょう。』

と書かれてありましたが、本当にその通り。
我が家では、今も食卓で活躍してます。

そして、これからも、大切に使い続けます。

 

あの頃の週刊少女コミック その2

このブログを書くにあたって、姉と昔の漫画の思い出を語り合ったりしたんだけれど、記憶を照らし合わせてみて、改めて自分の記憶のいい加減さを実感してしまった。


たとえば、「1番 おみなえしくん」という漫画が週刊少女コミックにあったんだけど、私の記憶では、この「1ばん」っていうのは、出席番号だったのよ。
1番、おみなえしくん、2番なんとかさん・・・って具合に、先生が出席番号順に出欠を取っていくの。
それがそのままタイトルになった、というのが私の記憶。
何故だか、クラス全員、花の名前だったのよね~、
女郎花って花を私はこの漫画で知ったんだっけ、
などと、思い出に浸っていたら……。
姉に聞いたら、全然違った。
テストの成績を1番から順に貼り出すと先生が言い出して、それに反発した生徒が全員、答案用紙の名前欄に花の名前を書いて提出するんだって。
だから、この「1番」っていうのはテストの成績のことなんだって。
えー、そういう話だったの?
本当かなぁ?


これとは逆に、どうしてもタイトルが思い出せない漫画もある。

風間宏子の漫画で、下着メーカーが舞台なんだけど、あれなんだったっけ? といった具合に。
当時の少女漫画でお仕事ものって珍しくて、それが下着メーカーというのも面白かった。
トリンプの世相下着みたいな変わった下着の開発をしてて、鍵付きパンツとかおむつパンツとか、あったような……。

でも、どうしてもタイトルが出てこない。
で、作者の作品リストを見てみたら、怪しいタイトルを見つけてしまった。
「ブラパン専科」
これじゃない?
ブラとパンって、どう考えてもブラジャーとパンツのことじゃない?


他に風間宏子でもう1本、タイトル不明の漫画がある。

こちらも少女漫画には珍しく、相撲を題材にした漫画。
で、またしても作品リストをチェック。
こっちは確信が持てないんだけど、「解決ますらおくん」ってやつが、そうなんじゃないかなぁ、と……。
主人公の名前を覚えてないから何とも言えないんだけど……。
代わりに相撲部屋の名前は覚えてるんだけどなぁ。
花籠部屋をもじって、クズカゴ部屋。
このネーミングセンス!
風間宏子の、こういうところが好きだったのよ。


しっかし、いつもながら記憶が曖昧。

どんなに当時好きで読んでいても、この頃はどれも連載期間が短くて、それでなかなか記憶に残らないのかもしれない。
読み切りが結構多かったし、連載も10巻以上の長編は稀だったし。
結局、一番長く続いているのは短編ギャグマンガ枠だったりするのよね。
週刊少女コミックでいえば、「しあわせさん」。
これはギャグと言っても、ほのぼの系だったと思う。
オヨヨ猫っていうブサイクな猫が出てくるの。
何故か、いつもサツマイモを食べてたような気がする。
けど、このオヨヨ猫、後に勝手にメインを張って「オヨネコぶーにゃん」という名でアニメ化されてしまうのですよ。
その頃には私は少コミから遠ざかっていたから、TV欄で見たときには「え? 何事? パクリ?」と困惑してしまった。
まさかタイトルを変えて続いていたとは知らなかったから。


パクリと言えば、ピコラというお菓子が出てきた時も「これパクリじゃない?」と思った覚えがある。
「ピコラ・ピコラ」というマンガが、少コミにあったのを思い出したから。
こちらは、丸々と太った鳥が主役のギャグマンガ
「しあわせさん」と並行して連載してた。
あれはヒヨコだったのか、それともインコだったのか……。
今でも謎なのよね。


さて、ここまでが、私が夢中で読んでた頃の週刊少女コミックです。
記憶を振り絞った結果、タイトルだけでも約20本出せた。
こうやって見ると、バラエティに富んでて、本当に面白い雑誌だったなと改めて思うわぁ。
私は全く覚えてないんだけど、姉の話によると、他にも石森章太郎が「サイボーグ009」を描いていたりもしたらしい。
他にも、忘れてしまった面白い漫画がいっぱいあるんだろうな。
残念なことに。

 

あの頃の週刊少女コミック その1

上原きみこから始まって大山和栄まで。
これまで子供の頃に読んで好きだった漫画について書いてきたけれど、他にも好きな漫画はまだまだたくさんある。
でも、記憶があやふやで……。
あんなに好きだったのに……。


たとえば、高橋涼子の「しっかり長男」は単行本まで買った筈なのに、どんな話だったのかいまいち覚えてないのが悲しい。
確か、メガネ男子が主人公だった筈。
タイトル通り、長男なのにちょっと頼りない男の子で、しっかりしない、という話だったような……。


この当時、ちょっと冴えない男子が主人公って、少女漫画では珍しかったんじゃないのかなぁ。
少女漫画に出てくる男の子は普通はもっとかっこいいものだから。


この方の「つらいぜボクちゃん」という漫画も、ボーイッシュな女の子が主人公で、少女漫画の王道ではなかったなぁ。
けど、可愛いんだよね。高橋涼子の描く、ショートカットの女の子って。
あんまりキラキラし過ぎてないところが好きだった。
目は大きいんだけど、まつ毛はバチバチじゃないし、目の中の星も必要最低限しかない。
たとえるならば、デビュー当時の高田みずえ
ちょっと地味で、実力派で、地に足がついているような印象。
「坂道のぼれ!」の主人公も正にそんな感じだった覚えがある。
これは確か学園もの。
青春文学のような趣があったような気がする。
といっても、残念ながらストーリーの記憶はやっぱりほとんどない。
姉に聞いたら、主人公がハイジャンプをやるらしいんだけど、本当かなぁ。
「坂道のぼれ!」にスポーツ要素なんて、あったかなぁ。


少コミでスポーツものと言えば、強烈に覚えているのが一つある。
フィギュアスケートを題材にしたやつ……えーと、えーと、……タイトルが思い出せなかったので調べたら……ひとつヒットした。
「銀色のフラッシュ〈閃光〉」ひだのぶこ
多分、これだと思う。
これ、逆スパイラルって技が出てくるのよね。
フィギュアスケートにスパイラルっていう片足上げてスイーッと滑る技があるでしょ。
それを逆向きにするの。
逆ってことは、仰向けになって片足を上げるわけだから、超難易度が高い技なの。
といっても、この技でどのくらいポイントが稼げるのか謎だけど……。
謎と言えば、何故、フィギュアを題材にしたのかというのも謎だなぁ。
当時はまだメジャースポーツじゃなかったのに。
だって、まだ伊藤みどりが出てきてない時代だよ。
……あ、渡辺絵美の時代かなぁ。
小ブームが来てたのかな。


少コミでスポーツものと言えば、姉に「バスケ漫画もあった筈!」と教えられて、それも調べてみた。
そしたら、あった。ありましたよ。
「栄光への出発」灘しげみ
あらすじを読んだら、必殺の9mシュートとか書いてあって、薄っすら記憶が蘇ってきた。
そうそう。
とんでもなく遠くからシュートを打つのよね。
それと、胸の位置で両手を使ってする、チェストパスをいかに遠くまで、強いボールで出せるか、練習したりするのよ。
あれ? なんかこれって、「黒子のバスケ」っぽくない?

 

まるで朝の連ドラ 「恋糸車」

私はずっと勘違いしていて、大山和栄の「恋糸車」はプチセブンで連載してたものと思ってた。
ちゃんと調べてみたら、どうやら週刊少女コミックだったらしい。
(私がプチセブンで読んでたのは「姉妹坂」だった。これも懐かしー!)
なので、この「少コミ」カテゴリーで書くことにします。


NHKの朝の連続テレビ小説で「おしん」を見た時、私がまず思ったのは「恋糸車みたい」だった。
別に話がそっくりというわけではなくて、雰囲気が似てたからだと思う。
似てると言っても、波乱万丈な女の一代記ってところくらいのものなんだけどね。
とにかく、「おしん」がこんなに受けるんなら「恋糸車」も朝ドラにしたら、きっと大ヒット間違いなしだわと当時の私は思ってた。


時代設定はいつくらい、だったんだろう。
普段着が着物というだけで、子供の私にはすごく古い時代のように思えてたんだけど、昭和の初期でもあり得るのよね。


まあとにかく、少し前の日本が舞台。
主人公は父と母と三人で田舎に住んでるんだけど、父親の体が弱かったのが苦労の始まり。
ほどなくして、父親が死んでしまうと、母と娘の生活に父方の親戚連中が干渉し始める。
この時代、シングルマザーでは生きていけなかったのかなぁ。
とにかく親戚連中が、まだ若いんだから再婚しろ、とうるさいうるさい。
でも、これ、親切心からってわけじゃない。

ていよく家から追い出したいってだけなのよ。
結局、彼らに押し切られて、母親は再婚を決めるんだけど、なんと主人公は父方の実家に置いてけぼり。
(この時代は、子連れ再婚も無理なのか……。)
花嫁衣装を着て家を出ていくお母さんがすごく綺麗で……、それがなんだかすごく哀しかった。


おしん」を見ていた時にも、似たような気持ちになったことがあった。
まだ小さなおしんが奉公先から逃げ出して、お母さんに会いに行く回のこと。
実家はおしんを奉公に出しただけじゃ食べてゆけず、結局、お母さんも水商売を始めてて、おしんが仕事先まで会いに行くと、畑仕事で泥まみれだったお母さんが、綺麗な着物を着て、おしろいをはたいて、すごくいい匂いをさせてるの。
「恋糸車」のお母さんはお嫁入りだし、全く違うシチュエーションなんだけど、何故かオーバーラップしてしまった。
受けたショックの種類と大きさが、同じだったからかもしれない。


さて、「恋糸車」はここからが苦難の連続。
親戚からは邪魔者扱い。
ってゆーか、奉公人扱い。
そんな中で唯一の救いとなるのが、小学校の担任の先生。
主人公を何かと気にかけてくれて、お弁当を持ってきてくれたりする。(イイ人ダー)
お弁当にはお母さんがいた頃によく食べてた、甘~い卵焼きが入っていて……。

(甘い卵焼きって、どうしてこうも人を幸せな気分にさせるんだろう。)
この辺りは読者にとっても一服の清涼剤となっていた。
なのに、「先生がえこひいきしてる!」と騒ぎになっちゃうのよ。くっそ~


主人公いじめは、まだまだこんなもんじゃ終わりませんよ。
中でも酷かったのは、修学旅行でのエピソード。
着物にゆで卵を忍ばせておいたら、そのふくらみを見て店員が「万引きしただろ」と因縁つけられたりするの。
旅先でも、こんな目に遭うなんて……。
なんて不憫な主人公。


そういえば、「おしん」でも泥棒と間違えられるエピソードがあったなぁ。
おばあちゃんがなけなしのお金をお守りに持たせてくれたのを、盗んだものと疑われちゃうの。
こういう小さな共通点が、似てると思わせたのかもね。


と、まぁ、ここまでが子供時代の話。
虐げられてきた主人公も、美しい娘に成長します。
でも、成長したら成長したで、今度は男に襲われそうになるという……。
でも大丈夫。未遂ですから。
落ちてた石で相手の頭をガツッとやって、見事撃退。
成長した主人公は、もうやられっぱなしじゃないんですよ。
お裁縫という手に職をつけて、この後、ちゃんと自立もするし。
確か、恋人(結婚まで行くんだったかな?)も、できた筈。
夫を亡くしたら子供まで手放さなければならなかった、お母さんとは違う人生を、主人公は歩むのです。
今になって思うんだけど、これは、自分の道は自分で切り開けという、少女たちへのメッセージだったのかもしれない。

 

波乱万丈ストーリーというと、昼メロみたいなジェットコースター的なものを想像されてしまうかもしれない。(そういうのも好きだけど)

けど、違うの。

「姉妹坂」もそうだけど、文学作品のような佇まいなの。

私は大山和栄作品のそういうところが好きだった。