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マンガヘンレキ

昔読んだマンガの記憶をかき集めた、思い出ブログです。

意味もわからず読んでいた 竹宮恵子作品

少コミの思い出

小学校低学年レベルで、どうしてこんな難しい話を読んでたんだろうと、今になって思うけど、私は『ファラオの墓』が好きだった。
上原きみこの『炎のロマンス』といい、どうも私は舞台装置の大掛かりな話が好きだったみたい。
どのくらい好きだったかというと、単行本を買っちゃうくらいに好きだった。
何を隠そう、私が初めて買った単行本が『ファラオの墓』だったりするのですよ。

なのに、記憶が(またしても)あやふやで……。
とりあえず記憶を呼び覚まそうと、wikiをチェックしてみましたよ。


舞台は古代エジプト
国を滅ぼされ、奴隷に身を落とした王子・サリオキスの復讐の物語――


ああ、そうそう。サリオキス。
段々と記憶が蘇ってきた!
仇の名は、悪逆非道の王・スネフェル。
サリオキスは「砂漠の鷹」のリーダーとなって、スネフェルの王国の転覆を狙う。

うんうん、そういう話だった!


でも、このスネフェルという男、ただの暴君で終わらない。
なんと、サリオキスの妹のナイルと恋に落ちてしまうのよ。
ちょっとちょっと、なに、この萌え展開!
主人公の姉妹とライバルが恋仲になってしまうとか!

私、この展開、大好物なのよ。

いや、そもそもこの手のパターンが好きになったのは、ここが出発点だったということか(今、気がついた)
その後、『巨人の星』の明子姉ちゃんと花形満にもときめいたし、
リングにかけろ』の姉ちゃんと剣崎くんにもときめいたし。


スネフェルとナイルの出会いのシーンが、これまた素敵なのよね~(うっとり)
今でもはっきり覚えてる。
ナイルが湯あみしてるところに、スネフェルがザブザブ入って来るの。
逃げようとするナイルの手を掴んで、名前を聞こうとするんだけど、ナイルの喉には包帯が巻かれていて話せない。
確か、喉の傷は自害しようとしたから声が出せなかったんじゃなかったっけ?


そんなわけで私の関心は、
サリオキスの宿願成就よりも、スネフェルとナイルの恋の行く末の方にすっかりシフトしてしまったのだった。

で、どうなるんだっけ
wikiを見る限り、二人の恋は悲劇で終わったみたい。
じゃあ、本筋であるサリオキスとスネフェルの決着は?
この部分はwikiにも書かれてなかったので、結局わからずじまいだった。


ああ、どうして肝心の結末を覚えてないんだろう(いつものことだけど)
絶対に最後まで読んだ筈なのに!
だって、『ファラオの墓』が終了して、次の連載が始まった時のことを覚えてるもん。


……その、次の連載というのが問題の『風と木の詩』だったりするんですけどね。


以前、少し上の世代の人と話をした際に、『風と木の詩』の話題になったことがあった。

その人は当時、中学生で相当衝撃を受けたと言っていた。
クラスの女子の間でも、『風と木の詩』の話題で持ちきりだったとか。

だよね~。
今でこそ、ボーイズラブとか色々あるけど、当時としてはかなり過激な内容だっただろうしね。


けど、私はというと、てんで子供だったので、これがどれ程の問題作だったのか、全然わかっちゃいなかった。
だから、今回wikiを見て、こんな込み入った話だったのか! とびっくりしてしまった。
美しいジルベールが平凡なセルジュを振り回す話くらいにしか、思ってなかった私……。

プラス、オーギュは嫌な奴だなぁ、くらいの感想しか持ってなかった。

ま、しょうがないか。

男同士とか、当時はよくわかってなかったもん。

(いや、わかってたらわかってたで、ちょっと怖いけどさ)
それに加え、近親だのなんだのと、色んな要素がてんこ盛りだったとはねぇ。

これが少女誌に連載してたなんて、日本、色々凄すぎる!


あと、これは後になって気づいたことだけど、この漫画はやたらと血が出ると、私はずっと思ってた。
ジルベールの裸の背中から、いつも透明な血がにじみ出てたから。
今なら、わかる。

それ、血じゃなくって、汗だから!
ってゆーか、透明な血ってなんだよ、おい! と、子供だった私に問いただしたい。
でも、多分、痛そうに見えたんだろうなぁ。

 

とにかく言えることは、子供には早過ぎたってこと。
かと言って、中・高の多感な時期にこの作品に触れてたら、それはそれで危険だったかもしれないけれど。

昔も今も変わらない あだち充作品

少コミの思い出

あだち充の代表作と言えば、「タッチ」でしょうか。
私はアニメから入ったクチです。
岩崎良美のあの歌は今でも大好き。
唐突に出てくる、「星屑ロンリネス」っていうのが謎だったけど。

そんなことより「タッチ」の最大の謎は、南ちゃんは何故たっちゃん派だったのか、かもしれない。
どう考えても、かっちゃんだよねぇ。


それはいいとして、
この作品が少年サンデーで連載されていたことが、当時の私には驚きだった。
私にとってあだち充は、少女漫画の人だったから。
でも、wikiによると、元々デビューは少年誌だったらしい。
それに、少女誌と少年誌の両方で描いていた時期もあったみたい。
当時の私はそんなこととは知らなかったから、少年誌に行ってビッグになっちゃった! 
と、ちょっぴり寂しい気持ちになったものでした。

もう一つ、驚きだったのは、少年誌でも作風をちっとも変えてないってこと。
あだち充は週刊少女コミックでも、あの絵柄のまんまだったから。
それに、描いていたのも野球漫画。

「ハートのA」は、女の子が男の子の振りをして野球部のエースになるって話。
確か、さらしを巻いて胸を平らに見せてたんじゃなかったっけ?
女の子が男の子に交じって野球をやるという設定は、そのまま「クロスゲーム」に受け継がれてる。
よっぽど好きなテーマだったのかな。
クロスゲーム」の方は、女子野球という現代的な要素を取り込んでいたけどね。

「ハートのA」に続いて、「初恋甲子園」、「泣き虫甲子園」とずっと野球ものばかりを描き続けた、あだち充
子供心に「この人、いっつも甲子園だな」と思ってた。
どちらかというと、ハマったのは私よりも姉の方。
もしかしたら、姉が初めて買った単行本はあだち充作品だったのかも。
タイトルは「ああ、青春の甲子園」 ←また甲子園かっ!


今は好きな漫画をコレクションしておきたいというスタンスで単行本を買うけれど、当時は違った。
雑誌でお気に入りのマンガを見つける → その作家の違う作品も読んでみたい → よし! 本屋に行ってこの漫画家の過去作品を買って来よう!
と、まあこんな感じだった。
今、読んでる、この漫画は現在進行形で雑誌で読めるんだから、別に買う必要ないじゃん、というスタンス。
そのため、私たち姉妹の本棚には、ちょい古めのマンガが並ぶこととなる。

「ああ、青春の甲子園」も、少し前の作品だったんだと思う。
野球部のマネージャーの女の子と、チームのエースピッチャーの話だった。
エースの男の子はどうしてだか、おんぼろアパートで独り暮らし。
それを知ったマネージャーが料理を作りに行くというエピソードがあったんだけど、
雨に濡れたか何かでマネージャーが彼の部屋で着替えることになるの。
あっち向いててと頼むんだけど、向いた先には鏡があって、彼女の着替えが丸見え。
すると、彼女は脱いだシャツだか下着だかを彼の頭にハラリとかけて、目隠しをするという――
思わず机をバンバン叩きたくなるようなドキドキ展開!

でも、間が悪いことに、キャッチャーの男の子もエースくんのことを心配してアパートに来てしまう。
どうせろくなものを食べてないだろうと、お手製のおにぎりを持って(女房役、マジ女房!)
でもね~、彼は実はひそかにマネージャーのことが好きだったのよ。
二人のキャッキャウフフといった様子が漏れ聞こえてくるドアの前で、立ち尽くすキャッチャー君。
結局、キャッチャー君は、ドアを開けずに踵を返してしまうのだった。

ところで、キャッチャーというと、漏れなく伴忠太タイプだよね。
このキャッチャー君も、しっかり伴忠太だった。
そりゃあね、イケメンピッチャーと伴宙太じゃ、残念ながら伴宙太には勝ち目はないよね。
自棄になったキャッチャー君は、帰り道、チンピラと喧嘩して、腕に大けがを負ってしまう。
確か、割ったビール瓶で刺されたんじゃなかったかな。
明日、試合なのに!

で、試合はどうなったのか?
結局、甲子園には行けたのか?

ごめんなさい。
例によって、全く記憶がありません。

でも、確か、キャッチャー君が腕一本でホームランを打ってたような気が……。

そういえば、あともう一つ、エピソードがあった。
ピッチャー君が打ったボールが、スタンドで観戦してた少年に直撃しちゃうの。
ピッチャー君は付き添いで、一緒に救急車に乗って行くことに。
少年はピッチャー君の血を輸血しなきゃいけないほどの大ケガ。
でも、緊急手術の甲斐あって無事回復。

で、この少年にはお姉さんがいて、それがしっとり系の美人なの。

その彼女がピッチャー君を好きになってしまう、といった、恋愛面でのもう一波乱があるのよね。

 

それで、どうなったか?
これまたやっぱり覚えてません。


この後にも、あだち充は少コミで連載していたようだけど、私にはそれも記憶にない。
wikiを見ると、「陽あたり良好!」も少コミ作品だったみたい。
覚えがないってことは、その頃にはもう少コミを買ってないのかも。

陽あたり良好!」はアニメ化もしてたようだけど、それもあんまり記憶にない。
実写ドラマを薄っすら覚えているくらい。
確か、竹本孝之が出てた筈。

あー、竹本孝之懐かしい。
「照れてジンジン」好きだったなぁ。

 出ってっ来いーよっ、せーふく脱いーでっ
 来ないっのっならーばっ、この俺だけで行くぜっ

あっ、口ずさんでみたら結構歌える。
なんか嬉しい。

おっと脱線してしまった。

 

こんな感じで、幼少時に野球漫画を大量に摂取した私は、小学校高学年くらいになると、高校野球大好き少女に成長します。
刷り込み、恐るべし。

 

上原きみこ「炎のロマンス」

少コミの思い出

姉が買ってきた「週刊少女コミック」を読ませてもらうのが、子供の頃の私の毎週の楽しみだった。
中でも一番好きだったのが、上原きみこの「炎のロマンス」。
上原きみこと言えば、代表作に「ロリィの青春」を挙げる人も多いと思うけど、姉が「少コミ」を買い始めたのがちょうど「ロリィの青春」が終わった頃。
それで、始まったのが「炎のロマンス」。
タイトルから想像できる通り、普通の学園恋愛ものではない。
とんでもなくドラマチックで、波乱万丈のストーリー。
毎週続きが楽しみだった。

それほど大好きだったのに、最後どうなったのか、わからないという……。
読んだのに忘れてしまったのか、そもそも最後まで読んでないのか。
細かい部分部分で、はっきり覚えてるところもあるんだけどなぁ。

たとえば主人公の女の子が好きになる、転校生の男の子。
確か、主人公が転んだか何かしたところを彼が支えてくれて、その拍子にカツラがずるっと脱げちゃうの。
そのズルっとした瞬間のコマがあまりにも衝撃的で、今でもはっきり覚えてる。
カツラの下から出てきたのは、鮮やかな金髪!
目も青だったか緑だったかで、それを隠して学校に通ってたというわけ。
というのも、彼は南の島の王子様で、日本に来た目的は花嫁探し。
島では、黒髪、黒い目の日本人女性と結婚することが王位継承の条件だった!
という、今思うとちょっとトンデモ設定だったりする。
でも、当時はそれにときめいた。
日本の普通の女の子が南の国の王族に嫁入りするなんて、すごくロマンチックじゃない?

でも、彼が選んだのは頭が良くて、しっかり者の女の子(クラス委員長だったような気が)
彼はいきなり公開プロポーズ。

でも、あっさり振られてしまう。(だって、彼女はしっかり者だから)
でも、彼も内心では主人公に気持ちが傾いていたのよね。
じゃあ、主人公を連れて帰ればいいじゃないと思うけど、優しい彼には主人公の人生を変えてしまうようなことはできなかった。

で、ここからが怒涛の展開。
実は島にはもう一人、王位を争っている王子がいて、彼の側がなんと主人公をさらってしまう。
この王子の名前だけは、はっきり覚えてる。ルイ。
ルイは最初から競争相手が選んだ女の子を奪うつもりだったんじゃなかったかな。
それで、主人公は船底に押し込まれ、着いたところはコーラル王国。
確かハイチの方とかいう説明があったと思う。
ハイチがどこかも知らなかったけど、とにかくとんでもなく遠いところってことだけは子供でもわかった。

知らなかったと言えば――
この漫画で、私は初めてタロイモというものを知った。
ジャガイモでもサツマイモでも里芋でもなく、タロイモ
具体的にどんなものかわからなかったけど、へー、南国の人は食べる芋も違うのかぁと感心した覚えがある。
ここでも、主人公は本当に遠くに連れてこられちゃったんだなぁと、絶望的な気分になったっけ。

さて、物語の方はというと――
島では、優しい王子の方が婚約者を連れ帰らなかったことで島民をがっかりさせていたところ、ルイが黒髪黒い目の娘を連れて帰ってきたので、島民は大喜び。

えー、このままルイと結婚させられちゃうの?
ルイが王位を継承しちゃうの?
と、この辺りはハラハラし通しだった。

でも、ルイは意外といい奴だったような気がする。
ルイよりも宰相が一番の悪人だったんじゃなかったっけ?

で、この先どうなったのかが思い出せない。
主人公のお母さんも実はコーラル王国に関わりがあったとかいう話になって、読んでてびっくりした覚えがあるんだけど、違うかなぁ。

 

主人公は最終的に日本に帰れたのか?
主人公の恋は成就したのか?
ああ、どうなったんだろう。

一番肝心なところを覚えてないなんて!

 

あまりに気になり過ぎたので、この間、姉に何気に話を振ってみた。
「『炎のロマンス』の最後、どうなったのか覚えてる?」と。
でも、姉も覚えていなかった。
残念。


結末どころか、途中もかなりあやふやで、本当に好きだったの? と疑われてしまいそうだけど、本当に本当に好きだった。
というか、少コミの看板作家だもの、当時の読者はもれなく上原きみこが好きだったでしょ。
だって、「ちゃお」が少コミの姉妹紙として創刊するときの宣伝文句が、「上原きみこの新連載が読めるよ!」だったんだから。
当然、私たち姉妹はそれに飛びついた。
姉が発売日に買ってきた創刊号を見て、その分厚さにびっくりしたことを今でも覚えてる。
少コミは週刊誌だったから、厚みもジャンプと同じくらい。
月刊誌の厚みに慣れてなかったから、驚いてしまったんだと思う。

けど、肝心の中身については、これまた何も覚えてない……。
えーと、確か、上原きみこの新連載は「舞子の詩」だった筈。
でも、どんな話だったのやら……。
姉に訊いたら、バレエマンガだよと教えてくれた。
主人公は貧乏な家の子で、ライバルはバレエ教室(バレエ団?)の娘で。
でも、実は主人公こそがライバルの家の本当の子だった! 
とかいう、ちょっと赤いシリーズチックな話だったみたい。
うーん、あらすじを聞いても記憶が蘇らない。

どうも私は「ちゃお」が肌に合わなかったみたい。
それが証拠に、他にどんなマンガが連載されてたのか、何一つ思い出せない。
私は「少コミっ子」だったんだと思う。

 

始まりは少女コミックだった

少コミの思い出

物心ついたときにはもう既に、少女漫画が身近にあった。
3つ上に姉がいて、彼女が熱心に買っていたから、私の少女マンガ体験は「週刊少女コミック」から始まった。

 

幼稚園でひらがなカタカナを習ったから、その頃にはもう読み始めてた筈。
マンガには振り仮名がふってあるからね。
でも、内容をちゃんと理解してたかというと……うーん、どうだろう。
多分全部はわかってなかったと思う。
だって、その頃の少女コミックと言えば、とても子供向けとは思えないラインナップだったから。

 

ところで、今は「週刊少女コミック」とは呼ばないそうで。
そもそも始まりは月刊誌で、それが月2回になり、どうやら私はその後の週刊誌時代に読者になったらしい。(wikiより)
その後、再び月2回の発行となり、今では名前も「Sho-Comi」に変更してしまったんだとか。
でも、私たちの頃から「少コミ」と呼ばれてたから、それほど違和感はないかな。
ニックネームが正式名称になっただけだもの。
KABA.ちゃんみたいなものだよね。(違いますか、そうですか)


初期の頃には萩尾望都が描いていたりもしたようだけど、私にその記憶はない。
トーマの心臓」は、大人になってから読んだものだし。
私の思い出の中の「少コミ」は、竹宮恵子が耽美マンガを描き、楳図かずおがホラーを描き、あだち充が今と変わらず野球マンガを描いていた。
他にも、後に「ハイティーン・ブギ」でブレイクする牧野和子もいたりして、今思うとすごく豪華。
でも、当時の一番人気は上原きみこだったと思う。

 

少コミの思い出、つづきます。

※敬称略