マンガヘンレキ

昔読んだマンガの記憶をかき集めた、思い出ブログです。

上原きみこ「炎のロマンス」

姉が買ってきた「週刊少女コミック」を読ませてもらうのが、子供の頃の私の毎週の楽しみだった。
中でも一番好きだったのが、上原きみこの「炎のロマンス」。
上原きみこと言えば、代表作に「ロリィの青春」を挙げる人も多いと思うけど、姉が「少コミ」を買い始めたのがちょうど「ロリィの青春」が終わった頃。
それで、始まったのが「炎のロマンス」。
タイトルから想像できる通り、普通の学園恋愛ものではない。
とんでもなくドラマチックで、波乱万丈のストーリー。
毎週続きが楽しみだった。

それほど大好きだったのに、最後どうなったのか、わからないという……。
読んだのに忘れてしまったのか、そもそも最後まで読んでないのか。
細かい部分部分で、はっきり覚えてるところもあるんだけどなぁ。

たとえば主人公の女の子が好きになる、転校生の男の子。
確か、主人公が転んだか何かしたところを彼が支えてくれて、その拍子にカツラがずるっと脱げちゃうの。
そのズルっとした瞬間のコマがあまりにも衝撃的で、今でもはっきり覚えてる。
カツラの下から出てきたのは、鮮やかな金髪!
目も青だったか緑だったかで、それを隠して学校に通ってたというわけ。
というのも、彼は南の島の王子様で、日本に来た目的は花嫁探し。
島では、黒髪、黒い目の日本人女性と結婚することが王位継承の条件だった!
という、今思うとちょっとトンデモ設定だったりする。
でも、当時はそれにときめいた。
日本の普通の女の子が南の国の王族に嫁入りするなんて、すごくロマンチックじゃない?

でも、彼が選んだのは頭が良くて、しっかり者の女の子(クラス委員長だったような気が)
彼はいきなり公開プロポーズ。

でも、あっさり振られてしまう。(だって、彼女はしっかり者だから)
でも、彼も内心では主人公に気持ちが傾いていたのよね。
じゃあ、主人公を連れて帰ればいいじゃないと思うけど、優しい彼には主人公の人生を変えてしまうようなことはできなかった。

で、ここからが怒涛の展開。
実は島にはもう一人、王位を争っている王子がいて、彼の側がなんと主人公をさらってしまう。
この王子の名前だけは、はっきり覚えてる。ルイ。
ルイは最初から競争相手が選んだ女の子を奪うつもりだったんじゃなかったかな。
それで、主人公は船底に押し込まれ、着いたところはコーラル王国。
確かハイチの方とかいう説明があったと思う。
ハイチがどこかも知らなかったけど、とにかくとんでもなく遠いところってことだけは子供でもわかった。

知らなかったと言えば――
この漫画で、私は初めてタロイモというものを知った。
ジャガイモでもサツマイモでも里芋でもなく、タロイモ
具体的にどんなものかわからなかったけど、へー、南国の人は食べる芋も違うのかぁと感心した覚えがある。
ここでも、主人公は本当に遠くに連れてこられちゃったんだなぁと、絶望的な気分になったっけ。

さて、物語の方はというと――
島では、優しい王子の方が婚約者を連れ帰らなかったことで島民をがっかりさせていたところ、ルイが黒髪黒い目の娘を連れて帰ってきたので、島民は大喜び。

えー、このままルイと結婚させられちゃうの?
ルイが王位を継承しちゃうの?
と、この辺りはハラハラし通しだった。

でも、ルイは意外といい奴だったような気がする。
ルイよりも宰相が一番の悪人だったんじゃなかったっけ?

で、この先どうなったのかが思い出せない。
主人公のお母さんも実はコーラル王国に関わりがあったとかいう話になって、読んでてびっくりした覚えがあるんだけど、違うかなぁ。

 

主人公は最終的に日本に帰れたのか?
主人公の恋は成就したのか?
ああ、どうなったんだろう。

一番肝心なところを覚えてないなんて!

 

あまりに気になり過ぎたので、この間、姉に何気に話を振ってみた。
「『炎のロマンス』の最後、どうなったのか覚えてる?」と。
でも、姉も覚えていなかった。
残念。


結末どころか、途中もかなりあやふやで、本当に好きだったの? と疑われてしまいそうだけど、本当に本当に好きだった。
というか、少コミの看板作家だもの、当時の読者はもれなく上原きみこが好きだったでしょ。
だって、「ちゃお」が少コミの姉妹紙として創刊するときの宣伝文句が、「上原きみこの新連載が読めるよ!」だったんだから。
当然、私たち姉妹はそれに飛びついた。
姉が発売日に買ってきた創刊号を見て、その分厚さにびっくりしたことを今でも覚えてる。
少コミは週刊誌だったから、厚みもジャンプと同じくらい。
月刊誌の厚みに慣れてなかったから、驚いてしまったんだと思う。

けど、肝心の中身については、これまた何も覚えてない……。
えーと、確か、上原きみこの新連載は「舞子の詩」だった筈。
でも、どんな話だったのやら……。
姉に訊いたら、バレエマンガだよと教えてくれた。
主人公は貧乏な家の子で、ライバルはバレエ教室(バレエ団?)の娘で。
でも、実は主人公こそがライバルの家の本当の子だった! 
とかいう、ちょっと赤いシリーズチックな話だったみたい。
うーん、あらすじを聞いても記憶が蘇らない。

どうも私は「ちゃお」が肌に合わなかったみたい。
それが証拠に、他にどんなマンガが連載されてたのか、何一つ思い出せない。
私は「少コミっ子」だったんだと思う。