マンガヘンレキ

昔読んだマンガの記憶をかき集めた、思い出ブログです。2018年1月、ブログ再開。

「クレオパトラ」と「6月4日月曜日」

週刊少女フレンドは、結局、そんなに長くは買わなかった。
だから、少フレと聞いて、パッと思い浮かぶ漫画家は、大和和紀庄司陽子と、あともう一人!
里中満智子


里中満智子の代表作というと、何になるんだろう。
アリエスの乙女たち」かな。
でも、私、このマンガは読んだことないんだよなぁ。

私の中では、里中満智子と言えば、「クレオパトラ」。
うちに単行本があったからという、単純な理由だけど。
でも、私はこのマンガが大好きだった。
何度も何度も読み返したくらい。
(「ファラオの墓」と言い、私はエジプトものに目がないのかも。)
おかげで、私が思い浮かべるクレオパトラの顔は、いつだって作画が里中満智子
エリザベス・テイラーの顔ではなく、ね。

一番のお気に入りは、シーザーとクレオパトラの出会いのシーン。
従者が抱えてきた献上の品のじゅうたんをコロコロッと広げると、
中からジャーンとクレオパトラが登場するの。
私はひそかに、これが世界最古の「プレゼントはわ・た・し」だと思ってる。

こんな感じでドラマチックに始まる、この物語だけど、ここから先はカタルシスを感じられるような展開はあまりない。
シーザー側に真実の愛があったのか、疑わしくなってくるし。
その次の相手のアントニウスには、正直、シーザーほどの魅力はないし。
(シーザーと比べるのは酷だと思うけど。)
フィクションだったら、もっと派手な展開を期待しちゃいたくなるところ。
ローマの男たちをもっと次々と落としちゃうとかさ。
けど、ノンフィクションだから仕方がない。
クレオパトラが最後、蛇の毒で死ぬのだって、史実なら変えようがないものね。


クレオパトラ」以外にも、数冊、里中満智子の単行本がうちにはあった。
その中に、何月何日何曜日、みたいな味も素っ気もないタイトルの本があった覚えが……。
何日だったかなぁ、7月4日だったかなぁと思って調べてみたら――
「6月4日月曜日」というタイトルがヒットした。
そうそう、これこれ!
7月4日じゃ、アメリカの独立記念日になっちゃう。
6月4日は確か、主人公の女の子の誕生日だった筈。
そんな日に、主人公の白血病が発覚し……というお話。

本人に告知なんて、とんでもない、という時代。
医者は親にだけ病状を話すんだけど、主人公はそれをこっそり聞いてしまう。
今は治療法もあると思うけど、この時代は不治の病のような扱い。
(マンガでもドラマでも難病と言えば白血病、だったような気がする。)
主人公はショックのあまり、そのまま街に飛び出してしまう。
でも、結局は家に帰るんだけどね。


日常の何でもないことに目を向けてごらん。輝いて見えるから。
そんなメッセージが込められたマンガだった気がする。
感動させよう、泣かしてやろうという押しつけがましさはなく、

淡々としていて、それでいて、最後、ウルっとさせるの。
だって、家では両親が主人公の好物を食卓いっぱいに並べて待ってるんだよ?
こんなの、泣けちゃうに決まってる。
しかも、主人公は主人公で、
「わあ、私の好きなものばっかり!」と、何も知らないふりで喜んだりするんだから。

 

あと、これは本当にどうでもいいことだけど、

主人公の好物の1つが茶碗蒸しなのよね。
この感動的なエピソードの中で、どうしてこんなつまんないことを強烈に覚えてるのか……。
私は茶碗蒸しは具だけつまんであとは残しちゃう派だったから、
好物が茶碗蒸しというのが意外過ぎて、それで強く印象に残っちゃったのかな。
本当に本当にどうでもいい記憶だなぁ。

 

でも、なんか、芋づる式に他にも色々と記憶が呼び覚まされてきた。

というわけで、里中満智子の項目はまだ続きます。